4月にお引渡しをした

「南相馬のコウバ」の写真をUPしました。
https://www.hkaa.jp/minamisouma
今回一緒に取組んだ施主家族の瀬田さんからお話を伺ったのは2年前、COVID-19の影響を今日よりも感じる最中でした。彼から帰省時の使い方や本件の思い等を都何度か都内でヒアリングをしながらも、実際に現地に訪れ関係ご家族の話を伺う中で、建物がご家族の記憶と結びつきを保ちながら存在することをつよく体感し、新旧どっちつかずの曖昧さを保ちながら家族の日常に小さく手を入れる改修を目指しました。また1友人として、瀬田さん自身が今後帰省時に家族と共に一定の時間を過ごす場所でもあるため、東北地方の澄んだ空気を纏う場所として彼の家族の物語の挿絵となることを願った案件でもありました。
当初より本件はドキュメンタリータッチでまとめたいと考えており、成果品として写真アルバムを作成しました。撮影者選定については仙台の宮城大学で広報等のお仕事をされている友人の中木さんに設計の初期段階からご助言を請い、在仙でご活動をされている佐藤早苗さんをご紹介頂きました。私自身は計8回、佐藤さんには7回ほど現地に赴いていただき、限られた時間ながら現地の空気を体感し、各々が今回は写真という媒体を通して現場や街との関係性を考える時間にもなりました。アルバムは佐藤さんが撮影された1500枚を超える現場・スナップ写真から便宜的な説明を加味して私が選定しましたが、折角なので後日仙台でスピンオフができないかと目下模索しています。
本件は先の中木さんをはじめ、宮城県名取市から出向いて施工をしてくれた施工会社の今野住建さん、佐藤さん、瀬田さんと現地のご家族には多大なご協力・ご尽力を頂きました。
本当に感謝しています。

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